理事長あいさつ・財団の動き

佐藤理事長あいさつ

 この度、大分県芸術文化スポーツ振興財団の理事長に就任いたしました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 昨年は当財団のiichiko総合文化センターが開館20周年を迎えるとともに、「第33回国民文化祭おおいた2018」、「第18回全国障害者芸術・文化祭おおいた大会」が開催され、当財団としても総合文化センターと県立美術館の機能をフル活用して積極的に関連事業を展開しました。
 今年は元号が平成から令和に変わりましたが、県立美術館は開館5年目に入り、新しい中期経営戦略計画(令和元年~4年)が始まります。このような節目の年にあたり、県立美術館特別顧問に井上洋一氏、iichiko総合文化センター顧問に上原恵美氏に就任していただき、当財団の新しい体制がスタートすることになりました。
 新中期計画では、美術館と総合文化センターを「出会いと五感」をテーマにした芸術文化の拠点として、「出会いと融合」を実現する芸術文化ゾーンとしての一層の機能強化を図るとともに、各機関や団体等と連携して大分発のクリエイティブ人材の育成と教育普及事業を推進し、県民各層の芸術文化活動の発表や鑑賞の機会を提供し、県内芸術文化活動の裾野の拡大を図ってまいります。
 また、大分県政では少子・高齢化、人口減少社会を迎える中で、地方創生の加速前進に取り組まれています。当財団としても教育、産業、福祉、地域づくりなど様々な分野と連携・協働して社会的・経済的課題に対応し、芸術・文化を活用した新たな価値を創造していくことにより大分県の地方創生に貢献してまいります。
 大分県は豊かな自然と各地の多様な文化を背景にしながら、宇佐・国東を中心とする神仏習合、16世紀大友宗麟の時代の南蛮文化やキリスト教など、異文化を積極的に受け入れる進取の気風に富んだ風土を作り上げてきました。また、江戸時代は小藩分立の中で、多様性に富んだ自然と地理的条件に支えられて、世界無形文化遺産に指定された「日田祇園の曳山行事」をはじめ地域ごとに盆踊り、神楽などの伝統芸能や祭りなど多種多様な文化が育まれ、現在まで脈々と受け継がれてきました。
 iichiko文化センターと県立美術館のある芸術文化ゾーンは北に国東半島、南に佐賀関に囲まれた別府湾に面し、すぐに高崎山、由布岳、鶴見岳を仰ぎ、傍らを大分川、大野川の二つの河川が流れ、遥かに九重連山を眺めることができる位置にあります。
 私は現在の佐伯市蒲江に生まれ、故郷を出てもう50年以上も経ちますが、外から見ているとこの芸術文化ゾーンのある地は「豊の国」と言われた大分県の豊かな自然のすべてを満たした場所に見えます。
 「文化」は人々に楽しみと感動を与え、精神的な安らぎや喜びをもたらしてくれます。また、人間性を涵養する上でも大きな役割を果たし、人生を豊かにしてくれます。
 県民それぞれに生まれた故郷がありますが、iichiko総合文化センターと県立美術館が多くの県民の皆さんに親しまれ、心に残る施設として愛され、県民共通の「心のふるさと」となるような施設として県民の皆さんに支えられて成長することができるよう、職員一丸となって運営に当たってまいる所存です。
 今年の秋には、ラグビーワールドカップの試合が県内で開催されます。これに合わせて、県民の皆様とともに来県される外国の方々にも日本美術のすばらしさを理解してもらうために「江戸浮世絵の黄金時代」と「日本の美意識―刀剣と金工―」の二つの展覧会を開催して大分大会を盛り上げてまいります。ぜひ「日本の美」をゆっくりとご堪能ください。
 どうぞ、今後とも当財団の活動に対しまして一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申しあげます。

公益財団法人大分県芸術文化スポーツ振興財団
理事長 佐藤禎一

小松理事が国東市と豊後高田市を視察(H25.9.23視察)
2014.02.18

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