iichikoグランシアタ・ジュニアオーケストラ 第17回定期演奏会にジュニアオケOGが『四季』ソリストとしてカムバック!
ジュニアオーケストラの卒団生4人が、今度の定演に出演決定!今の心境や曲の聴きどころについて皆さんにコメントをいただきました。
文:冨松 智陽
「春」は、冒頭から全員で弾き始めるところがいちばんの聴きどころ。
桐朋学園大学卒業。ヴァイオリンを木村二郎、川瀬麻由美、石井志都子の各氏に師事。サイトウキネンフェスティバル松本に小澤征爾音楽塾生として参加。東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団ヴァイオリン奏者。
第1回定演(2008年)の、本番の感動が忘れられず今もヴァイオリンを弾いている感覚です。川瀬麻由美先生がソロを弾く姿に憧れて、「いつか私もソリストとしてジュニアオケに戻りたい」と思っていたのですが、今回その夢が叶いました。
「春」は、全員で弾き始める冒頭が最大の聴きどころ。四季は情景が浮かびやすい曲で、そのこと自体に特別感があります。 春がきたワクワク感やキラキラとしたイメージを、団員の皆さんの力を借りて演奏できたら嬉しいです。同じ先生に習っていたので共有できる部分も多いはず!純粋に、一緒に音楽を楽しみたいです。四季以外のプログラムも魅力たっぷり。普段クラシックを聴かない方も、ぜひ会場で体感してほしいです。
「夏」のイメージは、ひたすらロック!
東京藝術大学卒業。兵庫芸術文化センター管弦楽団に在籍しフォアシュピーラーを勤めた後、山形交響楽団ヴァイオリン奏者を経て現在フリーランスとして東京を拠点に活動中。これまでに、川瀬麻由美、景山誠治、漆原朝子の各氏に師事。
子どもの頃に音でコミュニケーションを取ることは、感受性や想像力を育ててくれると実感しています。仕事では共演者と話す時間が限られている中、一緒に音を出せば相手の性格が分かる。それは、ジュニアオケ時代から音で会話してきたからだと思います。今回、iichikoグランシアタに帰れることに感謝でいっぱい。育ててもらった場所でちゃんと弾かなきゃという責任感もあります。
「夏」のイメージは、ひたすらロック! 昔の曲なのに何度聴いても斬新で、冒頭なんて、滴る汗が見えてくる…絵を描くように弾きたいです。多様な子が集まるジュニアオケで、一つの音楽が創れたときの達成感は特別。それを毎年聴いてくださっているお客様に、成長した姿を見せたいです!
「秋」は、収穫の季節を喜ぶ開放感と、冬の訪れの緊張感が魅力!
東京音楽大学大学院在籍中。フリーランスとしても演奏活動を行い、特に室内楽を中心に活動の幅を広げている。全日本学生音楽コンクール福岡大会第2位、全国大会入選。これまでに川瀬麻由美、景山誠治、荒井英治の各氏に師事。
オーケストラ経験がなかった入団当時、指揮の役割を理解することや、ほかのパートに意識をむけることが難しく、音楽という世界の広さを感じました。練習で学んだ“仲間や作品をリスペクトすること”の大切さは、音楽に関わらず今もいろんな活動に活きています。
実は今回、ソリストデビューになるのですが、それがジュニアオケの舞台でとても嬉しいです。
ヴィヴァルディの「秋」は、収穫の季節を喜ぶ幸せで穏やかで、開放的な雰囲気が大好き!一方で冬の訪れを予感させる緊張感も表現しながら、秋の世界観を届けたいです。団員の皆さんとは、音はもちろん、会話を通しても仲良くなりたいです。また、演奏を通して後輩に背中を見せられるよう、しっかり準備して臨みたいです。
「冬」には、寒さだけではなく生命の強さも感じます。
昭和音楽大学を特待生入学、優等賞を得て卒業。同大学院を学長賞受賞し首席修了。第15回九州音楽コンクール金賞・最優秀賞受賞。昭和音楽大学非常勤講師。
入団当時は、まず自分が弾けるようになることに一生懸命でしたが、何年か経つと指揮者の意図やメンバーの音も意識できるようになり、上達には継続が大事だと学びました。教わった曲に再び出合った時、先生方のご指導を鮮明に思い出せることからも、貴重な経験だったと実感しています。その経験を糧に音楽を続けられている今、このステージに戻れることへの感謝を込めて演奏したい!
「冬」には、寒さだけではなく生命の強さも感じます。団員時代にも弾いた曲ですが、当時は感じることができなかったことまで表現したいです。子どもの音色は、素直で純粋なのが魅力。お客様にはそのエネルギーや、私たちが加わることで“音楽が繋げてくれた縁”も感じてもらえたら嬉しいです。
information
- 13:30よりアカデミー生によるウェルカムコンサート開催
- 4歳以上入場可
ムソルグスキー/交響詩『禿山の一夜』
ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」
(公財)大分県芸術文化スポーツ振興財団(097-533-4004)
この記事は「びびNAVI vol.113」で掲載された記事です。
五感の翼が広がる総合ガイド誌「びびNAVI」は、iichiko総合文化センター及び大分県立美術館の館内ほか、県内や隣県の公立文化施設などで配布中。