理事長あいさつ

公益財団法人 大分県芸術文化スポーツ振興財団 理事長

御手洗 康

令和3年6月に大分県芸術文化スポーツ振興財団の理事長に再任いたしました。また県立美術館は昨年4月に開館5周年を迎えましたが、本年4月には県立美術館館長に田沢裕賀が就任し新しい体制で運営することになりました。引き続き、iichiko総合文化センターと県立美術館の「五感の翼」を大きく広げて、県民の皆様とともに「芸術文化の創造性を生かした」地域活性化に資する活動に積極的に取り組んでまいります。

昨年来続いております新型コロナウイルスによるパンデミックは、県民生活のあらゆる部分に大きな影響を与えております。県民の皆様の芸術文化活動も大きく制約される中、当財団の事業活動も多大な影響を受けておりますが、引き続き感染状況を見極めながら感染防止対策の徹底を図って事業の運営に当たってまいります。
また、今年度は第2期中期経営戦略計画の3年目・後半に入ります。そのため、①芸術文化を活かした感性・創造性を育む人材育成、②芸術文化による「創造県おおいた」の推進、③「新たな日常」の中でも質の高い鑑賞機会、新たな鑑賞方法の提供、④ブランド力向上のための戦略的広報の推進を基本方針として、戦略項目ごとの目標達成に向け事業を企画・実施するなど、計画を着実に推進してまいります。

 大分県は豊かな自然と各地の多様な文化を背景にしながら、宇佐・国東を中心とする神仏習合、16世紀大友宗麟の時代の南蛮文化やキリスト教など、異文化を積極的に受け入れる進取の気風に富んだ風土を作り上げてきました。江戸時代は小藩分立の中で、多様性に富んだ自然と地理的条件に支えられて、世界無形文化遺産に指定された「日田祇園の曳山行事」をはじめ地域ごとに盆踊り、神楽などの伝統芸能や祭りなど多種多様な文化が育まれ、現在まで脈々と受け継がれてきました。

 iichiko総合文化センターと県立美術館のある「芸術文化ゾーン」は北に国東半島、南に佐賀関に囲まれた別府湾に面し、すぐに高崎山、由布岳、鶴見岳を仰ぎ、傍らを大分川、大野川の二つの河川が流れ、遥かに九重連山を眺めることができる位置にあります。昨年、当財団は「豊の国」と言われた大分県の豊かな自然のすべてを満たした場所にあるこの芸術文化ゾーンを「五感の翼」と名付けました。

 一人でも多くの県民の皆様に二つの施設に足を運んでいただいて、ゆったりと翼を広げて音楽や演劇などの公演や美術作品などを鑑賞して楽しんでいただき、安らぎと感動を味わっていただきたいと思います。ichiko総合文化センターと県立美術館が多くの県民の皆さんに親しまれ、心に残る施設として愛され、県民共通の「心のふるさと」となるような施設として皆さんに支えられて成長することができるよう、職員一丸となって運営に当たってまいる所存です。

 今後とも当財団の活動に対しまして一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申しあげます。

令和3年9月