この冬、大分に魂を揺さぶるバンドネオンが響く─ 三浦一馬バンドネオン・シネマ

小松 亮太、ネストル・マルコーニに師事。国際ピアソラ・コンクールで日本人初・最年少準優勝。アルゲリッチらと共演を重ね、テレビやラジオ出演も多数。バンドネオンの魅力を広げる若手実力派。使用楽器は、師・マルコーニから譲り受けた銘器「Alfred Arnold」。
シネマの名旋律を
NHK大河ドラマ『青天を衝け』の大河紀行音楽演奏など、多方面での活躍を重ね、今や国内外の聴衆を熱狂させる世界屈指のバンドネオン奏者──三浦一馬。
幼少期はピアニストの両親とイタリア・フィレンツェで過ごし、帰国後、10歳で小松亮太に師事しバンドネオンの扉を開いた。
そして2006年、別府アルゲリッチ音楽祭で世界的権威ネストル・マルコーニと運命的に出会う。その音色に心を射抜かれ、自作CDの売上を手に単身アルゼンチンへ渡航。マルコーニ氏に学び、わずか2年後には国際コンクール史上最年少で準優勝という快挙を果たした。
今回は、キャリアの原点ともいえる大分の地に、三浦が選び抜いた名手たちとともに帰ってくる。新日本フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター、西江辰郎(ヴァイオリン)をはじめ、日本のクラシック界を牽引する奏者が集結。『ティファニーで朝食を』の「ムーン・リバー」や『ゴッドファーザー』の「愛のテーマ」など、誰もが知る名画の旋律を、バンドネオンの哀愁と光彩を帯びた音色で紡ぎ出す。
一音ごとに映し出されるのは、スクリーンの向こうの情景──哀しみ、喜び、そして愛。豊潤なアンサンブルが織りなす音の万華鏡は、観客を格別なシネマティック・ジャーニーへと誘うだろう。
情熱と技巧が交差するその瞬間をiichiko音の泉ホールの豊かな響きの中、全身で受け止めてほしい。


information
(全席指定)
【チケット発売日】
友の会先行:9/18(木)
一般発売:9/25(木)
- 未就学児入場不可
(公財)大分県芸術文化スポーツ振興財団(097-533-4004)
この記事は「びびNAVI vol.111」で掲載された記事です。
五感の翼が広がる総合ガイド誌「びびNAVI」は、iichiko総合文化センター及び大分県立美術館の館内ほか、県内や隣県の公立文化施設などで配布中。
